2017年の夏から始めた播磨・笹倉城の整備活動。(城主である家主様から許可をいただいております)
今年年初に一旦終了し、作業報告書と縄張り図を提出させていただきました。
それからおよそ半年ほど。今年も暑い夏が来ました。

山城の整備活動の目的は2つ。
①放置された状態を草や灌木を適切に除去し、遺構が見れる状態にすること
②その状態を保ち続けること

②の維持活動が最も重要であり、なかなか難しいところでもあります。
地域で認知されている山城では、保存会が設立されて、地域の有志の方々が毎年草刈や整備作業を行っておられます。しかし、高齢化も進み、継続が困難となり、いつしか藪になってしまう山城も数多くあります。最後には、その存在自体も忘れ去られてしまうことが、城好きにとってはもっとも残念なところです。

今回、整備をさせていただいた笹倉城は、家主様にメンテナンスをお願いしておりますが、ちょっと様子を見に行ってきました。


まずは、こちらの写真。二の丸から下を写したものです。左側が登り口。見ての通り、下草もそれほど生えておらず、状態はなかなか良く保たれています。

次に、こちらの写真。これは主郭部のこんもりした古墳上を写したもの。ここは羊歯をはじめ、下草がしっかり生えてきて、足場が見えなくなっています。

なぜ、この違いが出たのか。それは日の当たり具体です。先の写真は灌木の葉が日光を適度に遮っており、下草の成長を抑えてくれていますが、主郭部は年初まで元気だった竹が枯れてしまっており、直接日光を浴びてしまっています。

基本は、冬の木々が枯れたころ、気候的にも作業がしやすい時に、下草狩りと適度な灌木伐採をしていただければ、元の藪に戻ることは無いかと思っています。


他にも播磨には足を踏み入れられなくなっているような山城は多くあります。
我々は山城が大好きで、整備作業を行っています。もし、お困りの自治体様、地主様がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。
ボランティアではございませんが、できるだけお安く作業させていただきます。



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