茶道の歴史と武士。

茶文化の歴史(ざっくり)

茶の文化は、古くは奈良時代から始まると言います。
当初は薬として、または仏事の儀式用として主に使われていました。
鎌倉時代に禅宗の栄西が将軍・源実朝に茶に関する書物を献上したあたりから武家にも茶の文化が広まり、室町将軍・足利家の治世で村田珠光が「わび茶」の元を創り上げ、武野紹鴎、千利休が武家社会に広めていったとされています。
(*写真はWikiより)

茶の湯と武士

武士は茶の湯をどのように楽しんでいたのでしょうか。
当初は飲んだお茶の葉の産地を当てるなど少し博打要素もあるような楽しみ方をしていたようですが、前述の村田珠光がそれを改め、作法や礼儀、参加者とのコミュニケーションなど心の交流を中心とする文化となったようです。
そして、戦国時代には狭い茶室に得物(刀など)の無い状態で相対し、相手と心を開いた話し合い、交渉、物事の決断などを行う場所としても活用していたように思います。または、殺伐とした現世から少し離れ、心を癒す場所にしていたのかもしれません。

「茶の湯」とは「人をもてなす心、調和と規律」を学ぶ場か?

今回は「武人の茶の湯体験」と題して、甲冑(茶の湯中は三具と呼ばれる軽装)に身を包み、陣中で心を和ませる武人という設定で体験いただきました。
茶室は明石城内にある素晴らしい設えの空間をお借りし、茶事は表千家、裏千家の先生方にご協力いただきました。

茶道裏千家準教授 垂水明美 茶名(宗輝) 先生(和美場代表)
茶道表千家講師  太田直希 先生(同志社大学経済学部助教兼担創造経済研究センター研究員)

茶の湯の作法・所作や茶道具、美味しいお茶、そしていろんな人とのコミュニケーションの場を楽しみながら、日本人としての「おもてなし」、「相手を敬う気遣い」、「決められたことを守る心」(規範意識)、「簡単には動じない、静寂な心」といった世界でも稀有な心のありようを体験し、学び、再確認できる場を造っていきたいと思います。
この心のありようは、茶道の世界では「和敬清寂」という有名な言葉で表現されています。

最後は、甲冑をフル装備して、明石城を散策して楽しみました。

これからの予定

今後は、茶道を通じた「和の心」を多くの方に体験していただき、学びや気づきを得ていただけるように精進していきたいと思っています。
子供たちの楽しい体験・心の育成として、会社の方の需要な意思決定や会議の場として、レクリエーション体験として、いろいろな場面でご提供できると思っていますので、ご興味ある方はお声掛けいただければと思います。


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