やっと手に入れたマイ甲冑、イベント用に借りた甲冑、「どうやって飾ればいいんだっけ?」
せっかくの甲冑ライフを楽しんでいただくため、「当社の甲冑」の飾り方をご説明いたします。
1.鎧櫃を置く
前後左右10~15センチくらい余裕がある場所に配置してください。
佩楯や籠手の紐を結んだり、草摺りを垂らすために余裕が必要となります。
鎧櫃が無い場合は、タテヨコ奥行きが40~50センチほどある箱や机などで代用ください。
2.佩楯を飾る
最初に佩楯を鎧櫃の前から後で帯を結んで飾ります。ちょうど、佩楯の帯部分が鎧櫃の上部にひっかかるように紐の締め方を調整してください。
3.鎧台を置く
鎧櫃の上に鎧台を置いてください
組立式の場合は組み立てた後、置いてください。
4.籠手を飾る
籠手を着用する時と同様に、左手から順番に鎧台に装着してください。
籠手が胴の肩上(わたがみ)に直接装着するタイプの場合は、胴を飾った後に装着してください。
5.胴および袖を飾る
胴を鎧台を前後から挟み込むように置き、着用時と同様に両胸の鞐(こはぜ)を通し、両脇の紐を縛って飾ってください。
この時、両脇の紐は胴の膨らみが表現できるくらいで緩めにしておいてください。
胴に袖を装着してください。
6.帯を縛る
白帯(または飾り用の太帯)を胴に軽く巻いて(胴の膨らみが分かる程度)縛ってください。
7.脛当を置く
脛当を紐を縛った状態(可能であれば中に緩衝材や紙の束などを入れて筒状にして)で、佩楯の前に置いてください。
この時に上下左右を間違えないように。立挙(たてあげ)とよばれる亀甲模様や大きく開いた膝を守る部分がある方が上です。
革処がある場合は、革処がある方が内側になります。
8.兜を飾る
兜を飾ります。
忍びの緒は淡路結びや2本まとめて縛っておいてください。
面頬を同時に飾る場合は、兜を置く前に面頬を先に鎧台の上部にかけておいてください。その後、兜を置いて忍びの緒を使って位置を調整しながら飾ってください。
9.最終微調整
最後に奇麗に見えるように微調整します。
- 籠手はダラリと伸ばしておくのではなく、膝の上に手を置いているように帯の前に配置してください
- 胴を絞り過ぎて潰れてしまっていないかどうか
- 袖が飾り台から落ちてしまっていないか
- 草摺りは正面、両脇、後方、奇麗に並んでいるか
- 脛当の配置は左右対称かどうか
ここでいかに奇麗に整えるかによって、甲冑の存在感が大きく変わります。