黒田官兵衛孝高公所用の革包黒糸素掛威五枚胴具足
黒田官兵衛孝高公の甲冑と言えば、大河ドラマ「官兵衛」のクライマックス。最後の九州合戦で主役の岡田さんが被っていた合子形の兜が有名ですよね。
ちなみにこの「合子形」兜は現在、岩手県盛岡市のもりおか歴史文化館に所蔵されています。
なぜ、盛岡か?
そもそも、この兜および甲冑は官兵衛が世を去る折りに、黒田家の家老であった栗山家に下賜されていました。ところが、黒田家が3代目に移り変わったころ、この甲冑の返却を求められたことが発端で、他の家臣や藩主を巻き込む騒動が起き、結果として栗山家が責任を取らされ、南部藩お預かりとなりました。その際に、この甲冑一式も持って盛岡まで来たので、ここにあるというワケ。
ご依頼は「前胴」の制作
今回のご依頼は、この甲冑の前胴のみのご依頼でした。
こちらが完成品と実際にご依頼主の官兵衛様のご着用のご様子。
ご役に立てたようで、嬉しい限りです。
最近、レンタルでも有名武将を中心に甲冑を借りたいとのお問い合わせも頂戴しておりますが、現時点で有名武将の甲冑一式が真田信繁、真田昌幸、徳川家康、小笠原忠政、しかないのが現実。
早急に制作せねばと思い、現在制作工程の効率化、品質改善を行っております。
年内にあと4~5領は追加できたらと考えております。