集落のような城

近江守護佐々木六角氏が戦国時代に居城としたのが観音寺城です。標高432mの繖山の山頂から南山麓にかけて郭が
広がる大城郭で、中世五大山城の一つに数えられます。観音寺城が登場するのは南北朝時代。佐々木氏頼が観音寺に布陣したことが『太平記』に記されていますが、この時は単なる砦のようなものだったと思われます。それ以後もしばしば陣所とされているようですが、佐々木六角氏の居住する城として整備されたのは、16 世紀前半のことと考えられます。(埋蔵文化財活用ブックレット11より)

観音寺城への入り口は複数あるようです。
今回は数多くある廓や遺構を効率的に見て回れるという五箇荘川並地区方面から林道線に入り、黎明の里付近の駐車場に止めて(ゲートがあり、その手前の駐車場は無料で、ゲートを入ると観音正寺すぐ下まで登れる有料駐車場になります)、そこから徒歩で30分ほど登りました。

観音正寺麓の有料駐車場までたどり着くと、そこからすぐ右手に淡路丸があり、石垣もしっかり残っています。
その先に進み、井戸跡なども見ながら、観音正寺方面と佐々木城へ上る道に分かれるので、佐々木城方面へ上っていきます。すると石垣や廓などが見え始めます。
その後も尾根沿いに大土塁や石垣、廓などがいたるところに見えます。

30分くらい進むと観音正寺へ向かう道に入ります。結構な獣道で石がゴロゴロしたような急な道を降りていくことになります。途中、迷ってないかな?と不安になりながらも進むと、看板に当たります。

一方が観音正寺方面、もう一方が本丸、平井丸や池田丸方面。
先に、本丸方面に向かい、本丸跡(かなり広い)や平井丸の有名な階段のある虎口(?)、池田丸の先にある大石垣などを見て、戻ってきて、観音正寺へ向かいます。

観音正寺にお参りして、そこで100名城スタンプを押しましょう。

この城は本丸と平井丸、池田丸あたりは普通の山城のようですが、佐々木城側はいくつかの館砦を集めたような感じで、それが故に全体としてまとまりが無いように感じました。


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