足軽のレキシ。

これまで、いわゆる武将鎧を中心に作ってきましたが、足軽の鎧も実は面白い。
「足軽」というのは、そもそも平安時代ごろから始まったとされていて、騎馬武者に付き添っていた雑用係りが主な仕事でした。
その後、南北朝時代に「悪党」と呼ばれる地方の豪族が集団戦法で頭角を現し始め、その頃から足軽も戦闘要員となり、戦国時代には槍・鉄砲など組織化され足軽大将というまとめ役も出てきました。

足軽は「足軽く駆け回る者」という意の通り、素早く動けることが最も重要。なので、足軽の甲冑は腹当という胴の前部分だけで、腕や足などはむき出しだったりしました。足軽甲冑も時代と戦闘方法の変化に応じて変わり、前と後ろで一対になる二枚胴、肩の防御に袖、足には脛当、腕には籠手、頭は陣笠と重装備になってきました。

いろんな足軽甲冑を作ってみよう。

実は、過去にもお客様から足軽だけのレンタルや10領以上のレンタルのご依頼などがありました。大量の場合はお応えできなかったこともあったので、いろいろ作ってみようと思います。

足軽タイプA

足軽タイプA:前胴(仏胴といわれる1枚板)+脛当+陣笠

足軽タイプB

足軽タイプB: 二枚胴(胴が前と後ろの二枚ある)+脛当+陣笠

オプションや違うタイプも。

今後は、胴も1枚板の胴だけでなく、桶胴(桶のように横長の板を上下につないだもの)タイプや畳胴(タイルの様な板を布地に縫い付けたもの)も作ってみたいと思います。
その他にも、オプションとして背中に幟を挿す合当理(がったり)という部品や脛当も筒形(縦長の板が前と左右の3枚繋がったもの)と篠形(細長い縦長の板を数枚布に縫い付けたもの)なども選択できるようにしたいと思います。


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