分解と再構成

レンタル甲冑に「侍大将」があります。実は、この甲冑は私が一番最初に制作した甲冑で、この事業のスタート時点でもあり思い入れのある作品です。
しかし、約5年前の初めての製作ということで、いま制作している甲冑と比べると技術的なこと、使用している素材、デザイン性なども正直劣ることは否めません。

そこで、一度すべての部品の糸を外し、デザインを考え直した上で再構成しリニューアルさせました。

当世具足らしい侍大将に

糸は黒の威し糸を基本ベースとして胸取(胸あたり)は少し赤味の入った糸で目立つように。
耳糸(部品の両脇など)は黄色系の派手目の糸でふちどりをくっきりと。

胴・草摺り・袖に関しては威し糸を交換した以外は素材はそのまま再利用しています。他の甲冑と同じプラ素材ですが厚みや見た目が多少違うものです。(今後はこの素材は使う予定はございません)

佩楯(はいだて)・籠手・脛当は完全にやり替えました。
佩楯は黒の一般的な板佩楯で帯生地も全取り換えです。籠手も部品は全部外し、瓢箪籠手にしました。ただし、鎖部分はネット生地で代用しています。
脛当は悩みましたが、結局、筒脛当にしました。

兜は新たに制作しました。桃形の兜に3段錣を黒糸で素掛け威し、澁銀の三日月の前立てを取り付けました。

黒か紺系の陣羽織を羽織れば、なお一層上級の侍大将になるのではないかと思っています。

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