登山にもちょうど良い城

善防山城は嘉吉の乱の時期、赤松家の則繁が築城と伝わる。
嘉吉の乱の際には、但馬方面に山名勢を迎え撃っており、この城はもぬけの殻だったようです。

遺構はかなり良く残っています。
今回は、善防公民館に車を止めて、東側へ回り、本丸登山口から入城しました。
途中からはこのあたり特有の岩場山であり、木々も少ないので、上からの直射日光と下からの熱で、かなり暑い状態でした。
最初にたどり着いたのは東側の郭群で、狭めの郭が連なっていています。
そこから尾根沿いに主郭部へつながるのですが、その途中に少し石垣が残っています。
主郭は、広い郭があり、新しい看板も設置されています。主郭入口には意図的とも思える大きな岩が扉のように立っています。
そこからさらに西方面に郭が連なっており、そこに往時のまま残っていると思われる、非常に良い石垣跡がありました。
また、主郭から南方面には物見岩のある郭につながっています。

全体的には縄張り図のとおり、最初に入った東側郭が則繁がいたころの初期の城であり、主郭から先はその後の改修で増築されたのではないかと思います。仕上がり具合がかなり違うように感じます。

帰りは烏帽子岩の北方面から下山したのですが、烏帽子岩あたりから正面に見える公民館方面ではなく、一旦西側に下って、滝のある方面に出る必要があります。正面に進んでいくと道が無く、また柔い岩盤なので危ないのでご注意ください。


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